じっくり読むの向き
最近よく書店で見かけるので図書館で借りてみた。ら、ハードカバーのぶ厚め、文字ぎっしり系だった。
駆け落ちした夫婦が村を作って、みんな切磋琢磨して素朴ながらも暮らしやすい村ができる。そこに時代の最先端を持った旅人たちが来て錬金術やらキラキラしたもので村人たちを魅了する。家族の慣例を大事にする妻と錬金術に魅了された夫。
妻は人を愛し、家族を大切にする。夫は思考することに重きを置き、自分の興味を追い求める。
幸せとは何か、血のつながりが家族なのか、人とのつながり方、愛し方。
夫婦の一生を通してそういう人生の根本が描かれていた。
短編ずつ登場人物しっかり分けてくれてたらもっと読みやすかったかなあ。
展開が早くて、起承転結ははっきりしているので最初は結構スイスイ読める。
だけどどんどん子供が生まれて、海外お決まりの親の名前つけていかれるとごっちゃになって家系図参照してって、、、
つまり泥沼ドラマではあるんだけど、性描写が純粋そのままな雰囲気だから嫌悪感はない。
良い人悪い人の区別をはっきりさせてなくて、それぞれ魅力的な登場人物だし、心の葛藤、内面描写に共感できる。
文庫版で買って、ちょっとずつ読み返そうかな!
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